医療×工学
医療機器のスペシャリスト「臨床工学技士」と「医療機器」について紹介します。

 

正直な話
臨床工学技士は、まだまだ認知度の低い存在です。

  • どんな仕事をしているのか
  • どこで働いているのか

 

よく分からない、よく知らない。
一般の方はもちろん、病院のスタッフからもそう思われていることがあります。

 

このブログでは、臨床工学技士として10年以上働いてきた僕が

  1. 「臨床工学技士」の仕事内容や、技士会・連盟、仕事や教育
  2. 「医療機器」の取り扱い方法や注意点、不具合情報
  3. 「コラム」として、仕事に対する向き合い方・考え方

 

について、それぞれ3つのカテゴリーに分けて紹介しています。
このブログを通して、僕たち「臨床工学技士」のこと、難しいと思われがちな「医療機器」について興味をもっていただけたら嬉しいです。

 

医療専門職は、その「仕事の実態」が掴みづらい

ジャック
まずは、少しだけ、僕の話をさせてください。

当時、高校3年生だった僕は将来なりたい仕事・やりたい仕事というものがありませんでした。
だから「なんだか安定してそう」「お給料が高そう」といった理由で、医療専門職を目指そうと考えました。
その理由が正当か不純、的を得ているのか的外れか、そういったものは一旦置いておいて……

 

業界と職種が分かるガイドブックで「医療」の項目をパラパラ見ていると、そこにあったのが「臨床工学技士」の文字。
「医療×工学」「医療機器のスペシャリスト」と無性にかっこよく、男心をくすぐるような言葉が羅列してありました。
単純な僕は、「これだ! この職業になろう!」と決めてしまったのです。

 

そうこの頃の僕はよく分からなかったのです。仕事内容について。
人工透析業務や人工心肺装置の操作とガイドブックにはありましたが、自宅にネット環境は無く、当然スマホも無い時代のことです。

病院でも外来といった開けた場所ではなく、人工透析センターや手術室といった一般人が普段立ち入ることのできない場所での仕事です。
なんだかよく分からないけれど、無性にかっこよく、男心をくすぐる言葉だけを鵜呑みに僕は臨床工学技士を目指しました。

 

病院でも臨床工学技士の認知度は低い。その理由はやはり「仕事内容」にあった。

臨床工学技士になった僕は気付きました。
病院でも「臨床工学技士」の存在があまり知られていないことに……

 

その原因は「仕事内容」にありました。
先程も述べたように、臨床工学技士が働く部屋(部門)は大まかにいって
「人工透析センター」「手術室」「アンギオ室」「臨床工学科(医療機器を貸し出したり、メンテナンスを行う部屋)」のいずれかです。

 

どの仕事も「ひとつの部屋(広い、狭いはあるけれど)」で行われているため、特定の限られたスタッフとは関わるけれど、その他大勢のスタッフとは関わらないため認知度が向上しません。

だから、部屋の外に一歩出ると
「あれ、あの制服の人は何の仕事をしている人なのかな」
と思われてしまう….ことがあるのです。

 

僕たちに出来ること、やらなきゃいけないこと

ジャック
今すぐ、部屋の外に出よう!!

 

病院は実に閉鎖的なところ。
医療は実に小さな世界。
異論も反論も認めます。

でも、僕はそう感じています。

 

今までのように、これまでと同じように、部屋に籠もって仕事をしているだけでは臨床工学技士の認知度は低いまま、いずれ存在意義は薄れていってしまうかもしれません。

 

部屋の外に出て、情報を発信していく必要性を感じました。
たとえば….

  1. 高等学校へ赴き、臨床工学技士について紹介する
  2. 近隣住民へ、在宅医療についてのセミナーを開催する
  3. SNSやブログを通して、自身の経験を発信する

 

他にもたくさんあるかもしれません。

 

臨床工学技士会や臨床工学技士連盟といった組織団体もありますが、今は個人でも情報を発信できる時代です。
誰かが何かを変えてくれるのを待っているだけの時代ではありません。

 

あの日、あの時、知りたかったことを。
同じ失敗を繰り返させないために。

僕は、このブログやTwitterを通して「臨床工学技士」や「医療機器」について情報を発信していくことで、誰かのお役に少しでも立てればと考えております。
そして、「臨床工学技士」の認知度の向上を目指します。


この活動を通して、今まで関わることのなかった「部屋の外」と方たちと繋がりが持てたら、それはすごく嬉しいです。

 

2020年9月6日
ジャック