[認定資格]植込み型心臓デバイス認定士の認定試験について

こんにちは、ジャックです。

臨床工学技士として働いて15年。
学会認定の資格は

  • 透析技術認定士
  • 3学会合同呼吸療法認定士
  • 心血管インターベンション技師

を保有しています。

今年、タイトルにある「植込み型心臓デバイス認定士」の認定試験を受験しました。
今回は、植込み型心臓デバイス認定士の資格認定試験について解説したいと思います。


ジャック
試験の内容についても紹介するので、受験される方は是非ご一読ください。

資格認定試験について

試験日と時間割

2021年度の資格認定試験は11月21日(日)に行われました。

受付時間は、13時20分〜13時50分
試験時間は、14時00分〜16時00分(2時間)

問題はマークシート式で60問。
複雑な計算問題等は出題されなかったので、試験時間にはだいぶ余裕がありました。

ちなみに、第一回資格認定試験(2019年度)は11月17日(日)に行われました。
過去の試験を鑑みても、毎年11月の第三日曜日に試験が行われる可能性が高そうです。

※来年度(2022年)の資格認定試験は11月20日(日)に行われることが、日本不整脈心電学会のホームページに掲載されました。


試験会場

2021年度の試験会場は東京ビッグサイト 会議棟1階 レセプションホールでした。
最寄り駅は国際展示場駅(りんかい線)、東京ビッグサイト駅(ゆりかもめ)になります。

来年度(2022年)の試験会場も東京ビッグサイトで行われることが、日本不整脈心電学会のホームページに掲載されました。


ジャック
試験の受付時間はお昼過ぎです。お昼ご飯をしっかり食べてから試験に臨みましょう。
ちなみに僕はビッグサイトにあるタリーズコーヒーでお昼を食べました。

試験方式

マークシート方式
4択の全60問

2021年度の資格認定試験では計算問題は出題されませんでした。
(試験内容的にも計算問題は出題されにくいのかも)

4択中2つ選ぶ問題もあるので、よく問題文を読んでからマークシートを塗りつぶすように心掛けましょう。

気になる試験の出題傾向について

試験の内容

  • ペースメーカに関する問題:30問程度
  • ICDやCRTに関する問題:6問程度
  • 抗不整脈などの薬剤に関する問題:2-3問
  • 身体障害者、学業就労などの患者教育・管理に関する問題:4-5問
  • その他

 

学習指導要綱から広く出題されていました。

盲点だったのは

  • 着用型自動除細動器についての問題
  • ホルター心電図についての問題
  • レントゲン画像からどんなトラブルが起きているかを考える問題

着用型自動除細動器については公式テキストに載っていなかったのでノーマークでした。
術前検査で用いられるホルター心電図は公式テキストに載っているものの完全に見落としていました。
レントゲン画像からどんなトラブルが起きているかを解く問題は2問出題されました。

公式テキストの文字ばかり読んで、表や図をしっかり読み取ることを疎かにしていたため、これらの問題で点を落としてしまいました。
僕の失敗を踏まえた上で、来年度以降に試験を受けられる方に勉強のアドバイスをしようと思います。

合格するためにやること

まだ合格していない(2021年度の試験結果は2020年1月下旬に発表予定)うちに、「合格するためにやること」なんて書けないのですが….
自分なりに今回の試験に向けて勉強したことや、試験を受けたからこそ「ここ、もっと勉強しておけば良かった!」という話ができると思います。

1.植込み型心臓デバイス認定士公式テキストを勉強のメインに

はじめに、植込み型心臓デバイス認定士の勉強する上で欠かせない二つのテキストについて解説します。

公式テキストと講習会テキストの違いについて
[植込み型心臓デバイス認定士公式テキスト]
植込み型心臓デバイス認定士公式テキスト

株式会社 南江堂さんから発売されている参考書。
植込み型心臓デバイス認定士の学習指導要綱に沿って学習することができます。
この参考書がなくても資格認定試験に合格することはできますが、学習内容を体系的に学びたい、より知識を深めたい方にとっては良い教材だと思います。

[講習会テキスト]

試験を受けるための指定講習会(eーラーニング)を受講する際に閲覧・印刷することができるテキスト。
テキストといっても指定講習会のパワーポイントを印刷しただけのものなので、スライドだけで知識を深めるのは困難だと思います。

指定講習会(e-ラーニング)の動画も視聴期限つきなので、期限が過ぎてからは動画を見返すこともできません。

2021年度の指定講習会(eーラーニング)の後に公式テキストが販売されました。
2022年度も指定講習会はeーラーニングの為、今年度同様パワーポイントを閲覧・印刷する形の講習会テキストになることが予想されます。

植え込み型心臓デバイスについて体系的に学べる[植込み型心臓デバイス認定士公式テキスト]を購入し、この参考書を軸に勉強することで合格に近づけるのではないかと思います。

 

2.植え込み型心臓デバイス認定士指定講習会テキストやその他の参考書をサブに

指定講習会(eーラーニング)の動画が視聴できる期間内は講習会テキストで勉強します。
eーラーニングを見ているだけだと眠くなるので、動画を視聴しつつ気になったところをテキストに書き込むようにしましょう。

着用型自動除細動器など公式テキストにも詳しく載っていない内容も試験には出題されるので、その他の参考書も読んでもいいと思います。
(ただし、試験に合格するためだけならここに多くの時間を割く必要はありません)

3.病態疾患は心電図と不整脈の分類まで理解しよう

徐脈性不整脈、頻脈性不整脈、基礎心疾患についての問題は高い頻度で出題されることが予想されます。
病態・心電図を覚えるのはもちろんのこと、分類についても理解しましょう。

2021年度の試験では、三尖弁輪を興奮旋回する不整脈についての問題が出題されました。
アブレーション業務に関わっている方なら簡単に解けるかもしれませんが、僕はこの問題を間違えてしまいました。

病態疾患概論はひとつひとつの不整脈の違いを理解するのにとても時間がかかりますが、しっかり理解することで必ず点に繋ります。

ジャック
僕は公式テキストの図や表を読み込まなかったのでいくつか問題を落としました….。僕みたいなミスをしちゃダメだよ。

4.デバイス患者の自動車運転、社会福祉、就学・就労には気をつけて

患者管理と教育の分野では特に、デバイス患者の自動車運転、社会福祉、就学・就労、メンタルヘルスとQOLについての問題が出題されました。

  • デバイス患者の自動車運転
     ICD、CRT-D、S-ICDの自動車運転制限期間についての問題が出題されました。
    新規植込み(一次予防)、新規植込み(二次予防)、ICD不適切作動後….などそれぞれの制限期間の違いについて理解しておきましょう。
  • デバイス患者の社会福祉
     身体障害者の認定基準、障害年金の障害の程度、難知性不整脈の障害の程度、重症心不全の障害の程度ととても似たような分類が多くあります。
  • 就学・就労
     就学では、学校での適切な措置の直接的な指導は誰が行うのか。学校生活指導表は誰が作成するのか。
    就労では、労働基準法や労働契約法、労働衛生担当者の選任と健康管理体制などについて理解しておきましょう。


さいごに

植込み型心臓デバイス認定士の試験はこれからCIEDについて学びたい方にとって、必要な内容を過不足なく学習できるものとなっております。
資格は更新制のため維持し続けるのにはお金も時間もかかるのがネックですが、勉強の目標としてこの資格の取得を目指すのは有りではないかと、僕は考えます。

ひとりでも多くの方に植込み型心臓デバイスに興味を持っていただけたら、デバイス好き臨床工学技士としては嬉しいです。
僕が受けた試験の合否が発表されたらTwitterの方でご報告したいと思います。


ジャック
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。



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ABOUTこの記事をかいた人

とある病院ではたらく、とある臨床工学技士。 「臨床工学技士の認知度向上」と 「むずかしい医療機器を、分かり易く&簡単に」を このブログを通して1人でも多くの人に伝えていきたいと思います。