
今回のテーマは「職務経歴書の書き方について(転職編)」です。
「職務経歴書の提出を求められたけど…職務経歴書って何だ?」
「職務経歴書は手書きとPCで作成、どちらが良いの?」
そんな疑問を抱えている人に向けて、書いてみました。
僕自身、このような疑問を抱えていたので、記事にしてみました。
少しでも皆さんのお役に立てれば幸いです。
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職務経歴書とは?


職務経歴書とは、「あなたの仕事の経験・スキルに関する情報」を採用担当者に知ってもらうための書類のことです。
事業主(病院やクリニックなど)は、即戦力になる人材を求めています。
「応募者がどんな仕事ができるのか」を確認するために、職務経歴書を提出を求めてきます。
履歴書と職務経歴書の違い

履歴書の目的は、「あなたに関する情報」を知ってもらうこと。
職務経歴書の目的は、「あなたの仕事の経験・スキルに関する情報」を知ってもらうこと。
目的が異なるため、二つの書類を提出する必要があるのです。
履歴書 | 職務経歴書 | |
目的 | あなたに関する情報 を知ってもらう |
あなたの仕事の経験・スキルに関する情報 を知ってもらう |
内容 | 日付・氏名・顔写真・生年月日・ 現住所・電話番号・メールアドレス・ 学歴・職歴・免許・資格・志望動機・自己PR など |
日付・氏名・職歴・自己PR など |
たとえば
「自分は透析治療に力を入れてきました。学会で発表した経験もあります。」
「機器管理業務を主に行っていました。人工呼吸器や除細動器に関する勉強会を定期的に開催していました」
など、自分が今まで行ってきた仕事の経験をアピールすることができる。
それが、職務経歴書なのです。
職務経歴書の書き方


転職活動をしたことがない。
だから、職務経歴書も書いたことがない。
そんな方の為に、職務経歴書の基本的な書き方について説明します。
職務経歴書の書式は、基本的に自由
職務経歴書の書式は、基本的に自由です。
この理由は、業種や仕事内容、求められる技術や強みが人それぞれ異なるからです。
履歴書は「あなたに関する情報」を書きます。
「あなたに関する情報(氏名や現住所、学歴や職歴など)」は、事業内容や雇用形態を問わず必要なため、一定の書式があります。
職務経歴書の基本の型
採用担当者が「読みやすく、理解しやすい」文章であるために、職務経歴書には基本の型があります。
基本の型は、三種類。
- 編年体式
- キャリア式
- 逆編年体式
それぞれ解説します。
編年体式
これまでの業務経験を時期列で記す形式。
どこの病院で、どんな仕事をしてきたのかを時系列で書くため、採用担当者が応募者の経歴を把握しやすい形式といえます。
- 一つの組織(病院・クリニック)での勤務期間が短い
- 業務経験を時系列で書き出すことで、自分の経歴を見直したい
キャリア式
これまでの業務経験を、職種や業務内容ごとに記す形式。
透析業務・心カテ業務・手術室業務など複数の業務を行ってきた場合に書きやすい形式。
業務内容ごとに「自分はこんなことに力をいれてきた!」とアピールしやすいメリットがあります。
- 業務経験が豊富
- 自分の強みをアピールしたい
逆編年体式(逆時系列式)
直近の業務経験から記す形式。
編年体式の逆で、直近の業務内容が次の職場で活かせるような場合に選びます。
たとえば、仕事を始めた当初は透析業務を行っていたが、最近は心カテやペースメーカ業務を行っている。
次の職場では心カテ業務をメインとした循環器病院で働く場合などは、この形式を選ぶと自身のスキルをアピールしやすいです。
- 次の職場の仕事内容が、直近のものと同じ(または、近い)
- 過去の実績よりも、直近の実績をアピールしたい
職務経歴書はPCで作成するのが主流

一般的に職務経歴書はPCで作成します。
履歴者は手書きのものが多いですが、職務経歴書はPCで作成するのが主流です。
インターネットでフォーマットをダウンロードすることができます。
編年体式・キャリア式・逆編年体式。自分の強みをアピールできる形式のフォーマットをダウンロードしましょう。
ひとつ上の職務経歴書に仕上げるポイント


採用担当者の目に止まる。他の応募者の書類に埋もれないような職務経歴書に仕上げるために、必要なポイントについて説明します。
自分の業務経験を見直し、自分の強みを理解する
自分が今まで、仕事でどんなことをしてきたのか。
それを自分自身が理解していないと、誰かに伝えることなんて当然できません。
職務経歴書を書くということは、自身の業務経験を見直し、強みを再発見できるチャンスなのです。
たとえば
- 透析業務を7年行ってきた。下肢虚血の早期発見・早期治療ができるようにABI・SPP検査・フットケア・他科へのコンサルテーションへの仕組みをチームで作成し、救肢へ取り組んできた。
- 心カテ業務を5年行ってきた。血管内イメージング装置(IVUS・OCT)の操作、補助循環装置の操作以外に、医師の介助業務を行ってきた。技士の介助業務については賛否両論あるが、地方における医師不足もあり、技士が介助業務を行うことで医師から信頼を得ることができた。
など、自分ならではのアピールポイントを見つけ出してみましょう。
採用側が知りたいポイントを、職務経歴書に書く
自分の強みを書くことも大切ですが、採用担当者が「あなたのことをもっと知りたい」
そう思ってもらうために、採用側が知りたいことを職務経歴書に書く必要があります。
たとえば
- 透析クリニックに応募するのに心カテ業務やペースメーカ業務を頑張ってきました!
とアピールしても採用側には響かないでしょう。
採用側は「血液透析や特殊血液浄化業務の経験や知識」について知りたいはずです。
仮に自分が透析経験が無い場合でも、「心カテ業務を通して、維持血液透析患者の異所性石灰化が、冠動脈を始めとする動脈に及ぼす危険性を知ることができた」と、業務経験と透析(採用側が知りたいポイント)とを繋げることは出来ます。
その結果、採用担当者が「もっとこの人のことを知りたい。会いたい!」と思わせることが出来ます。
採用側が知りたいポイントを押さえて、ひとつ上の職務経歴書に仕上げましょう。
合格目指して…


採用までの過程を二分割すると、
- [前半戦] 履歴書と職務経歴書
- [後半戦] 面接と小論文
となります。
慣れない履歴書と職務経歴書の作成で疲弊するかもしれませんが、後半戦の面接と小論文の対策もしっかり行って、採用合格を目指しましょう。
さいごに

今回は「職務経歴書の書き方について(転職編)」をテーマに、職務経歴書の書き方の基本的なことについて説明させて頂きました。
転職の経験がない方にとっては、職務経歴書の書き方について不明なことが多いことでしょう。
この記事が、そんな方の参考になったら嬉しいです。
