
先日、看護師として働く妻とのやりとりをTwitterに投稿しました。
「●年以内に辞めたらよく思われないでしょ」
— ジャック@とあるMEの備忘録 (@jack_toarume) August 4, 2020
妻からそんな言葉を聞いて。
辞めたいなら今すぐ辞めよう。
他人や組織にどう思われたっていいじゃないか。
言いたい人には言わせておこう。
自分の体と心、生活を守るのが一番。
他人軸で生きてると人生ツラくなるから。
自分軸で生きよう
と伝えた。
他人や世間からの評価を気にして、自分のことを蔑ろ(ないがしろ)にするのは違うのではないか。そう思い妻と話し合いをしました…
でも、もしかしたらそんな風に考えてしまう人は多いのではないかと思い、今回記事にすることにしました。
社会は理不尽にあふれているから


理不尽に耐えるのは大変
「石の上にも三年」
なんて諺があります。
この言葉の意味は
石の上にも三年とは、つらくても辛抱して続ければ、いつかは成し遂げられるということ。
出典:故事ことわざ辞典
つらくて、難しいことでも長い間コツコツと努力すれば、成し遂げられる。
ということなのですが…
皆さんも感じている通り、社会はいつも理不尽なことだらけです。
- お局や先輩にマウントを取られる
- 上司や経営者から無理難題を押し付けられる
- 目的や意味を説明されることがなく出させる目標
- 教育マニュアルの不整備、教育指導の一貫性のなさ
- 提出した書類や目標設定に対しての返答がない、または曖昧
- パワハラ、セクハラ、マタハラ….etc
社会は数え切れない程多くの理不尽で充満していて…
そんなハードモードの中、コツコツ努力しながら仕事をこなすことは本当に大変なことです。
それって、価値あること?

社会の理不尽さに揉まれながら、ようやく覚えた仕事。
でも、その仕事には本当に価値あるのでしょうか。
その病院、そのクリニックでしか通用しないような仕事、ルール、慣習を覚えること…
いじわるな上司、お局、先輩に嫌われないように気を遣い続けること…
それは、他の病院や社会でも通用するようなスキルなのでしょうか。
解剖生理、病態生理、医療機器・器具の取り扱い方法や使用目的、薬剤の効果や作用機序、自身や職場が掲げる目標を達成するためのPDCAの回し方、良好な関係を築くためのコミュニケーションの方法…etc
本来はそれらが大切であり、他の病院や社会でも通用するスキルなはずです。
あなたは悪くない。絶対に。

他人や組織から嫌われないために、疎まれないために自分を蔑ろにしてしまうと心や体、またはその両方を病んでしまう恐れがあります。
社会に適応できない人、環境に適応できない人を「適応障害」なんて誤った認識で後ろ指すような人がいる世の中です。
僕は断言します。
あなたは悪くありません。
頑張っているあなたが苦しく、悲しく、ツラい思いをしているのなら…
それは、今いる環境があなたに合っていないだけです。
だから、その環境から離れて、あなたの強みを活かせる環境に移ればいいのです。
「辞めたら次の仕事がない!」
そんな声が聞こえてきます。
僕なら「辞めた後のことなんて、辞めてから考えればいいじゃん」と考えます。
一番大切なのは悲鳴をあげている今の自分を救ってあげることだから。
今より先の話なんて、ずっと後で考えればいいのです。
自分の強みが分からない、考えられない。くらいに疲れているのなら、ゆっくり休息を取ってみてはどうでしょう。
長い人生の中。
働かない期間があってもいいではありませんか。
失業給付金をもらいながら、まずはゆっくり疲れた心と体を癒やしましょう。
元気になってから散歩でもしながら、自分が本当にやりたいこと、自分の強みについて考えてみてください。
もしかしたら、医療の道以外でやりたいことが見つかるかもしれません。
それも素晴らしいことです。
新しいことに興味が湧いたのなら挑戦することをお勧めします。
なぜなら、国家資格は永久に不滅だからです。
きっと新しく興味が湧いたことが、あなたの人生をより広く、より豊かにしてくれることでしょう。

「自分軸」で生きる

「自分軸」と「他人軸」
自分軸(じぶんじく)とは、自分を中心とした世界。

自分軸とは、「自分がどうありたいか」ということが基準になっている考え方、生き方です。
この生き方では、人にどう思われるか、人に勝つこと負けること、人からの評価・・といったものは、どちらかというとあまり関係なくて、自分自身がどう思うか・・ということを大切にしてゆく生き方でもあると思います。
出典:おかしな幸福論
この自分軸の対となる考え方、生き方が他人軸。
他人軸(たにんじく)とは、他人から見た自分の世界。
他人軸とは、「他人に対して自分はどうなのか」ということが基準になっている考え方、生き方を指します。
この生き方は、人と競って、比べて、生きる生き方でもあるのかも知れません。
出典:おかしな幸福論
他人軸で生きている人は
- 他人と比べて、優れた自分を認識できる
- 他人と比べて、できない自分に落ち込む
- 他人からの評価でしか、自分を評価できない
- 他人からどう思われるかを気にして、行動する(or 行動できない)
こういった傾向があります。
これに対して、自分軸で生きている人は
- 過去の自分と今の自分を比べて、成長したところを認識できる
- できない自分を分析して、どうやったら出来るようになるかを考える
- なりたい自分、達成したい目標に到達するために行動する
こういった違いがあります。
「他人軸」で生きているから、ツラくなる

冒頭の妻との会話でも書きましたが….
僕の妻もそうであるように、多くの人は相手(他人)からどう思われるかを気にして行動しています。
これは、誰かと比べられるような家庭環境で育ったり、他者と同じであることを求める日本の義務教育、人と違うことをすると疎まれたり、後ろ指を刺されるような社会だから、そうなるのも必然なのかもしれません。
ただ、それが度を越してはいけません。
相手(他人)からどう思われるかを気にし過ぎて、自分を蔑ろにすることはつまり、自分で自分の首を締めているようなものです。
「仕事を辞めたいって言ったら、上司に嫌な顔をされる」
「今仕事を辞めたら、他のスタッフに迷惑がかかる」
嫌な顔をされるのが嫌だから我慢するのも
他の人に迷惑がかかるのを心配するのも
それが理由で、自分の気持ちを押し殺す必要なんてないのです。
「他人に迷惑をかけるな」
そう知らず知らずのうちに教え込まれたから、相手(他人)の立場や気持ちを尊重し過ぎてしまうのかもしれません。
でも、相手(他人)の立場や気持ちを尊重することと同じか、それ以上に自分の気持ちを尊重することが本来、大切なはずです。
他人の顔色を伺ってばかりでは、自分の気持ちは二の次、三の次になってしまいます。それでは、「やる気」や「生きるための活力」を失いかねません。
なぜ、自分軸で生きると幸せになれるのか

自分軸を持っている人は、自分の「行動や思考」に「理由や目的」といった動機付けができます。
それが「責任」や「やる気」に繋がり、「自信」や「成長」に結びつくのです。
相手(他人)と比べたり、相手(他人)の反応を伺うことに意味を見出しません。
例えば仕事の場合…
仕事をする目的や目標を自分で決めて、それが達成できるような環境や資格を入手に入れます。そのために必要な物品や費用、期間を調べます。
これについて、他人から文句や非難を受けたとしても、それが適切なものであれば素直に受け取り、そうでないのであれば気にしないだけです。
他人と比べる必要もなければ、他人の顔色を伺う必要もないから、「自分にとって大切なこと」に目を向けることができます。
また、「自分にとって大切なこと」が認識できることにより、他人との境界線が明確化できます。
僕はこの価値観を大切にするけれど、あの人は違うのかもしれない。
自己を肯定することで他人との距離を測ることができるのです。
これによって、過度なストレスから距離を取れて、自分が本当にやりたいことが見えてくるようになります。
まとめ
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生殺与奪の権を他人に握らせるな!!
出典:鬼滅の刃
『鬼滅の刃』に登場する、富岡義勇の名言です。
鬼滅の刃は漫画ですが、この言葉は現代社会を生きる僕らにも通ずるところがあります。
刀(凶器)や鬼(獣)などに命を狙われることはありませんが、それらは悪意ある言葉(ネットの誹謗中傷や陰口など)や他人に変わったのかもしれません。
社会は理不尽に溢れているけど…
- 頑張っているあなたは悪くない
- 今がツラいのは、環境が合っていないだけ
- 自分が「本当に大切にしたいこと」「自分の強み」を見つめ直そう
- 見つける気力がないときは、兎に角にも休息をとること
自分軸で生きて幸せになる
- 「自分がどうありたいか」「自分が本当にやりたいこと」を明確にし、自分の中心にする
- 他人の顔色を伺って、自分の気持ちを蔑ろにしない
- 時折、『鬼滅の刃』に登場する富岡義勇の名言を思い出す
さいごに

今回は「今がつらいなら『自分軸』で生きてみよう」をテーマに、今ツラい思いをしている人に伝えたいことと、自分軸と他人軸について書かせていただきました。
医療の仕事って本当に大変です。
悩んで、苦しんで、ツラい思いをしていながら、誰にも相談できない人がいることも知っています。
そんな人にこのブログが届けばいいな。と思います。
長文になってしまいましたが、最後までお付き合いいただき有難うございました。
