【医療機器】輸液ポンプについて説明します

おはようございます。
この記事を書いている、ジャックです。

【はたらく医療機器】のテーマでは、病院で使用されている医療機器について書いてます。
一般の方には、医療機器とはどんなものなのかを
医療従事者の方には、知っているようで知らない耳寄り情報を届けたいと思います。

記念すべき1回目は、『輸液ポンプ』です。

輸液ポンプって、どんな医療機器?

MEジャック
はたらく医療機器、記念すべき最初の装置は『輸液ポンプ』です。
『輸液ポンプ』は、その名前の通り“輸液(ゆえき)”を機械的に行ってくれる装置(医療機器)のことです。
Nsエミリー
輸液ポンプなんて簡単じゃない?看護師なら誰でも使えるはずよ。
MEジャック
輸液ポンプは最もポピュラーな医療機器な1つです。使い方も比較的簡単。でも、トラブルの内容によっては患者さんの命にかかわることも起こりうるんだ。
Nsエミリー
使い方が簡単だからといって、医療事故が起こらないわけじゃないものね。
MEジャック
その通り! だから、今回は「輸液ポンプと上手につきあう」方法をお話します。

薬剤を体内に投与する2つの方法

MEジャック
エミリー、患者さんに薬剤を投与する方法にはどんな方法があるかな?
Nsエミリー
自然滴下による輸液と輸液ポンプなどの機械を使った輸液があるんじゃないかな?
MEジャック
そうだね。患者さんに薬剤を投与する(輸液)には、2つの方法があるんだ。
自然滴下による輸液と機械(ポンプ)を使った輸液の違い
自然滴下による輸液 薬液の入ったボトル(袋)に輸液回路を取り付ける。
点滴筒内の液滴が所定の滴下数になるように調整して輸液量をコントロールする。
機械による輸液
(輸液ポンプなど)
薬液の入ったボトル(袋)に輸液回路を取り付ける。
機械に輸液量を設定し、機械(ポンプ)の力を使って、自然滴下より正確に輸液を行う。
補足 ーさまざまな医療用ポンプー
機械による輸液には、輸液ポンプ、シリンジポンプ・経腸栄養ポンプなど、さまざまな医療機器があります。

輸液ポンプのメリットと注意点

輸液ポンプのメリット

MEジャック
輸液ポンプは、手動で流量をコントロールする自然滴下より正確な輸液ができる。では、輸液ポンプはどんな場面で役立つと思う?
Nsエミリー
心臓の血管に作用する薬、血圧を上げたり、不整脈を抑えるような強力な薬は、体に入る量に気をつける必要があると思う。これらの薬を使うときは輸液ポンプを使用した方がいいと思うわ。
輸液ポンプを使用するメリット

輸液ポンプは、電子制御で動作しているため滴下速度が一定に保っています。
自然滴下と比べて、より正確な輸液が可能です。
少ない量で体に大きな影響を与える薬を輸液する場合などに輸液ポンプを活用しましょう。

輸液ポンプの注意点

MEジャック
自然滴下による輸液は様々な要因から滴下数が変化してしまうんだ。でも、実は輸液ポンプを使用したからといって輸液量に誤差が起きないわけでもないんだよ。
Nsエミリー
え? 機械をつかっても体に入る輸液量が正確じゃないの?
MEジャック
多くの看護師さんは知らないかもしれないけど、輸液ポンプの多くは±5〜10%範囲の誤差で動作してるんだ。自然滴下による誤差の要因と輸液ポンプの誤差要因を表にまとめてみたよ。
誤差要因
自然滴下 患者側 (末梢)針の入っている腕(足)の屈曲や圧迫
(中心静脈カテーテル)首(足)の向きや体位
点滴器具側 ・薬液の粘度
・輸液の残量
・点滴ラインの長さ・太さ
輸液ポンプ 装置 ±5〜10%の誤差範囲で動作

機械の特性を知って、観察・記録することが大切

MEジャック
輸液ポンプを使っても誤差が起こることが分かってもらえたと思う。機械の特性が分かれば、機械を過信せず、自分自身で輸液の経過を観察・記録することの大切さが分かると思う。
Nsエミリー
輸液の経過を記録する用紙を使ってみるのも良いかもしれないわね。
MEジャック
ただ漠然と記録するのではなく、前回の記録からどう変化しているのか、その結果患者さんにどのような影響があったのか、を考える必要があるよね。あと、記録するタイミング・項目が適正でないと、業務負担になるからこのあたりにも配慮する必要があるよね。
Nsエミリー
輸液ポンプの使い方・運用方法ひとつとっても、実は考える事がたくさんあるのね。

ー輸液ポンプの経過記録項目ー

  1. 記録した日付、時間
  2. 操作内容(輸液開始、輸液更新、動作確認、医師指示)
  3. 輸液回路の種類(20滴/1ml、60滴/1ml)
  4. 装置の設定(予定量、流量)
  5. 装置の稼働状況(積算値、動作ランプ)
  6. 回路側の状況(輸液チューブの屈曲、閉塞、三方活栓の向き、クレンメの開閉)
  7. 患者側の状況(刺入部の観察)
  8. 記録者のサイン
    などを記録しましょう。

MEから看護師さんへのお願い

MEジャック
輸液ポイントを取り扱う上でのお願いをまとめました。
MEからのお願い
①輸液ポンプは±5〜10%の誤差範囲で動作している。
②輸液の経過を記録・観察することが大切。
(自然滴下でも輸液の経過を確認するように、機械でも経過を確認する必要がある)
③輸液ポンプに薬液などが付着した場合は、すみやかに拭き取る。
(薬液が付着したまま乾燥してしまうと、汚れが落ちにくくなる。)
④輸液ポンプを地面に落とした、クリップが破損した、電源コードのピンが取れた、など装置の不具合を見つけたら、すぐにMEに連絡する

さいごに

MEジャック
【はたらく医療機器】輸液ポンプは、いかがだったでしょうか?
今後も【はたらく医療機器】をテーマに色んな医療機器について紹介していきたいと思います。



コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

ABOUTこの記事をかいた人

ジャック

とある病院ではたらく、とある臨床工学技士。 「臨床工学技士の認知度向上」と 「むずかしい医療機器を、分かり易く&簡単に」を このブログを通して1人でも多くの人に伝えていきたいと思います。